「雲仙しまばら豚」とは
長崎県島原半島にある雲仙岳の裾野の豊かな自然環境下で育てた「雲仙しまばら豚」は、専用配合飼料を長期間与え、大切に育てることによって、うま味豊かでジューシーな肉質を実現した美味しい自慢の豚肉です。
「雲仙しまばら豚」の特徴
▼一貫生産体制による顔の見える豚肉
宮﨑養豚場1ヶ所のみにおいて、種豚から飼育、衛生管理、出荷まで一貫体制で生産する、トレーサビリティが可能な「顔の見える」豚肉です。
▼ハーブとステビアを混合した抗生物質・抗菌剤不使用の専用飼料
抗生物質・抗菌剤を使用せず、殺菌・免疫効果があるといわれているハーブやステビアを配合した専用配合飼料を長期間(45日以上)与えることで、健康で安全な豚を育てています。健康な豚の肉は臭みが少なく、風味や鮮度が長持ちします。
(一般に肉豚屠殺前7日間は、飼料安全法により抗生物質・抗菌剤の使用を禁じられています。当農場の雲仙しまばら豚は屠殺前約45日間は飼料中に抗生物質・抗菌剤を使用していません。)
▼飼育・環境
豚は極端な気温の変化に弱いため、温度管理には細心の注意を払っています。また、分娩舎から離乳舎、そして育成舎への豚舎間の豚の入替移動はオールイン・オールアウト方式で全豚一斉に行うことで、病原体が残ったり、拡散したりしないような徹底した衛生管理を実施しています。
(オールイン・オールアウト方式:豚を一度に豚舎に入れ、一度に出す移動方式。その豚舎内にいる豚は全頭まとまって移動させるため、病気の拡散を防ぎやすく、掃除・消毒もしやすい)
- 生産規模 : 母豚250頭
- 肉豚生産数 : 4,700頭/年
- 出荷月齢 : 約6ケ月
▼加工・衛生管理・配送
当社工場で豚枝肉の解体、加工を行っており、品質管理室で定期的な衛生検査も実施しています。配送も当社で行うことにより品質を保ったままお客様の元までお届けしています。
「ながさき農林業大賞 知事賞」受賞
「雲仙しまばら豚」生産者の宮﨑博喜さん(宮﨑養豚場)が、昭和60年からウィンドレス豚舎の先進技術に取り組み、徹底した衛生管理ができていることや、機械を導入して省力化や飼養管理を行っていることなどが評価され、「平成21年度 ながさき農林業大賞 知事賞(畜産部門)」を受賞しました。
最近では、パン粉を飼料に配合するなど「エコフィード」に参画し、食糧自給やエコへの取り組みも行っています。
(エコフィードとは、食品残さ等を利用して製造された飼料のことで、エコフィードの利用は食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取組です。(農林水産省畜産部ホームページより))
「雲仙しまばら豚」生産者のこだわり
「雲仙しまばら豚」を生産する宮﨑博喜さんの宮﨑養豚場での養豚への取組みとこだわりを紹介します。
▼宮﨑博喜さん
雲仙しまばら豚を飼育する以前から、「筋肉質で脂身の少ない豚はどうだろうか?」、「逆に脂肪が多めの豚は?」などなど、オリジナリティのある豚を作れないかと模索していました。
そんなときに大光食品より、抗生物質・抗菌剤を使用しない豚の生産提案を受け、出荷前約45日間は抗生物質・抗菌剤無添加の飼料を与える飼育を始めました。
飼料に殺菌・免疫効果があるといわれるハーブやステビアを加えることで豚が健康に育ち、抗生物質・抗菌剤を使用する必要がない安全安心な豚に育ちます。
また、小麦やとうもろこしと似た栄養組成を持ちながら高たんぱく・低脂質である飼料用穀物のマイロを多く配合しているため、肉締りの良さと脂肪のまろやかさを両立させた肉質になりました。さらに飼料用パン粉を仕上用飼料に添加することで、筋肉内の脂肪含有量が多いより美味しい豚肉となっています。
【飼育での苦労】 抗生物質・抗菌剤を使用せずに育てているので、豚が病気に感染しないように気をつけて管理をしています。その中の1つで、分娩舎から離乳舎、そして育成舎への豚の移動はオールイン・オールアウト方式を実施し、豚舎に病原体が残ったり、拡散したりしないように豚舎の掃除、消毒を徹底しています。また、豚は極端な気温の変化に弱いため温度管理にも細心の注意を払っています。
【飼育での喜び】 いつも食べてくれるみなさんから「宮﨑さんの豚は美味しいね!」と言われることや、お肉屋さん(小売店さん)から「宮﨑さんの豚は最高!」と言われたこと。また、長男が家業である養豚業を継いでくれたこと。
【消費者のみなさまへ】 昨日より今日、今日よりも明日、みなさんに満足してもらえるよう頑張って飼育しています。食卓が明るく楽しくなりますように、うちの肉を最高のたんぱく源として家族で召し上がって欲しいです。とにかく一度ご賞味ください。